第一章・戦火の中の兵士たち

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『戦争宣言を今ここに発表する!!!』 本格的な戦争の始まりだった…。 街中が歓喜と嘆きの声で包まれた。 企業のビルもデパートも遊戯場であるテーマパークもすべてが人々の声によって震えていた。 それは学校も例外ではない。 アルドラ私立高校。 生徒たちもやはり『宣言』を聞き、歓声をあげていた。 「アッシビア、アッシビア、アッシビア!!」 「……さぁ、どう動くか。」 辺りの歓声に反して、ひとりの生徒が小さく呟いた。 スラム街 アッシビア帝国の裏の顔がそこにはあった。 アッシビアに離反し、捨てられた人民たちの暮らす街。 その目立たない街の一角にジェノフォンとヨーギは来ていた。 「こちらチーム1・ゴールドファング、G2のヨーギ・ヨーティとG3、ジェノフォン・フリーグルだ。」 『了解。ゲート開きます。』 若い女性の声と共に建物のゲートが開いた。
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