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「おっはよ――!」
「おはよう」
翌日もいつもと変わらない朝がきた、変わらなくて当たり前なのだが
自分から話かけることの出来ない葵の高校最初の友人である凉香のテンションも、朝から夕方まで変わらないのも今は当たり前だ
「いつも…元気だね」
「アンタが静か過ぎんの!ってまた転んだ?それとも落ちた?」
葵の手当てしてある膝を発見して早速凉香が聞いてきた
呟くように後者と答えると、おもいっきりハグされた
「アンタの素でドジなところは大好きだけど、もうちょっと気を付けないと」
グリグリ頭を撫でられるのは嫌じゃないが、ちょっと痛い
ついでに既に全身傷だらけとは言えない
昨日鏡を見たらまた知らない痣が増えていた
「いつか全身傷だらけになっても、アタシは助けてあげられないからね」
「あっ……うん………気を付けるよ」
朝から気がめいる
暫くして凉香の仲のいい友達が来ると、ようやく葵は解放された
おとなしく自分の席につくと、1時限目の準備を始める
すると
(アンタよくあんな根暗と付き合えるわねぇ)
(ホントホント、感心するわぁ)
チラッと声のするほうを見ると、凉香のグループだ
(いやいや、葵の奴は話すと良い子よぉ、素でドジだから可愛いし)
(それも演技かもよ)
(演技じゃあんな傷は出来ないってぇの!)
話題は自分のことらしいが興味が無い、学校が始まってお互い知らなければこんなものだろう
楽観的するが、中学はそれでいけた
その経験がある
葵は再び机に向かった
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