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「ただいまぁ……」
帰るなり早速玄関に倒むと、早速母親の罵声がとんできた
「そんな所に倒れてないで、さっさと着替えてきたらどうなの。もう高校生なんだから、いい加減にしてちょうだいって何度も言ってるでしょうが!」
「はいはい」
適当に返事をし、適当にかわすと自室に入った
着替える前に手早く膝の消毒を終わらせる、救急セットはどんくさい葵の部屋の必需品だ
制服を脱いだまま脱ぎ散らかし、下着姿でベットに倒れこんだ
「うぅぅぅ、このまま寝ちゃいたい」
そのままついウトウトしていると、こういうときに限って母親が部屋に入ってくる
「アンタまだそんな格好してるの?早く着替えなさい、制服も脱いだら脱ぎっぱなしにしない。クシャクシャになったら恥ずかしいでしょ」
母親の小言を騒音のように聞き流し、パジャマに着替えた
『何で今日に限ってこう運が悪いかなぁ』
その後も色々怒られ、やっと部屋に一人になったときはヘトヘトだった
「はぁ…今日は疲れたぁ」
枕を抱えてうつ伏せになる
「もうこれも全部近藤先生のせいだよ…明日絶対訴えてやる。………うぅ…でも怖かったぁ」
枕を抱き締めころげる
「噂以上の恐怖だよ、なんか無駄に背高いし。低いだけだけどさ、それはさ………」
しばらく枕に顔を埋めると、パッとあげた
「あっ宿題」
色々と考えていてすっかり忘れていた
結局、宿題はその日には終わらず、この日は最悪としか言いようがない日で終わった
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