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「ふぅ…一人じゃ無茶だったんじゃねぇのか?この数はよ」
残り二匹の砂竜は先程までの勢いを忘れたかの様に逃げ出し、辺りにはラウルとメイ以外に動く者は居ない。
瞬く間に餓狼と砂竜の群の息の根を止めたラウルは、自分の行った事を棚に上げるかのように、剣を構え、動かないメイへと言い放った。
そして、血糊すら着いていない剣を腰の鞘に収めながら耳を澄ますと、幾つもの馬蹄が大地を蹴る音が聴こえてきた。
その音は段々と近付き、その数分後には、メイとラウルの二人を青と白の鎧に身を包む男達が跨る計四十騎に及ぶ騎馬が囲んでいた。
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