13人が本棚に入れています
本棚に追加
――
「うはぁ…まさか“英雄”サンに出くわすとはねぇ」
「“英雄”とか言っても別段俺は何もしてねーけどな」
結局、ラウルとメイ達封印騎士団は商人達の遺体を埋めた後、その付近に陣取り、腰を下ろした。
焚き火に照らされるラウルは簡素な椅子に座りながら焼いた馬肉をかじる。
因みにその馬肉は、メイが乗っていた赤毛の馬から切り出したもの。
「で…件のサルディブ王国…もとい、世界を救った“英雄”サンはこんな場所で何してたの?」
隣で馬肉をかじるラウルを横目で見ながら、レンは問い掛けた。
最初のコメントを投稿しよう!