第一章

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そして、バレエダンサーの様なモーションで放たれる回し蹴りがラウルへと迫り、その黒炎を纏った蹴り脚が、咄嗟に張られたメイの魔術障壁を叩き割った。 と、同時に、黒炎が膨れ上がるように燃え盛り、剣の腹でガードを固めようとしたラウルを灼き尽くさんとばかりに迫る。 「チッ!」 迫る黒炎を、ラウルは焦げ茶色の瞳に映しながら舌打ちを一つ。 そして、剣風で黒炎を吹き飛ばすべく、回し蹴りをガードする為振り上げた剣を斜めに振り切った。
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