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四年前、世界を二分する二つの大国は世界の覇権を手中にするべく争いを始めた。
北のサルディブ王国と南のデイルス帝国の争いは僅か三ヶ月で世界中を巻き込む世界規模の“大戦”となり、デイルス帝国首都の最終決戦を経て、数え切れない程の命を犠牲にし、終結。
そして今、世界の覇権をその手に握るのは弱冠二十歳にして一国の王と成ったユウ・サルディブだ。
サルディブ王国の中央に位置する、サルディブ城のテラスで件の若き王を眼前に、シド・ラインハルトは呆れた様に笑みを浮かべて続けた。
そしてソコには、“世界の頂点に立つ男”ユウに対する尊敬や、畏怖の念といったモノは全く無い。
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