閑話

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「“最強の騎士”を倒したっつっても、一人の女を賭けた私闘……言わばただの喧嘩だろ?その後の“破滅の王”にしたって、背後からの不意打ちな上に精神体が“ブレ”ていた状態でタイミングが良かったって話じゃねーか」 そして、その声を聞きながらユウは柔らかい笑みを苦笑いへ変え、白いアンティーク調の椅子から立ち上がった。 「確かにその通りだけど……彼、ラウル・グレーデンには期待しているんだよ。貴方も気になっているみたいだしね?」 「まぁ……噂話だけじゃなく、実際に手合わせしないとその実力はわからないからな。噂通りか、ただの過大評価かは件のソイツが帰って来てからのお楽しみにしとくかねー…ま、帰って来れるかは知らんがな」
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