閑話

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そして、“敵”か“見方”かを決める“闘い”は唐突に終わりを迎えた。 「お互い、色々突っ込みたい部分は多々あるが今日はもう遅い。また明日、話でもしようかねぇ?」 ソレは呆気ない様で、しかし、お互いの手札を晒しながらも、切り札を見せないままの妥協点。 「と言う事は……」 「あぁ、アンタの言う“ギルド”とやらに入ってやるよ。詳しい話はそれからだな」 策を巡らせば罠を張り、最終的には全てを奪う。 その為の第一歩である、フェイクの妥協点なのだ。 「じゃあ、よろしくお願いしますよ。異邦人……シド・ラインハルト」
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