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「いよいよ私たちも高校生だねぇ~竜は何部に入るのぉ?やっぱりバスケ部?」
真新しい制服を着た男女が歩いている。竜と呼んでいる男の子は、だるそうにしながら答える。
「…弱いところでやっても意味ねぇーよ。」
「そんなこと言わないでよぉ~私マネージャーやるから竜も入ってぇ!お願い!」
「……はぁ」
二人は田んぼ道を歩いており、その周りには家が少しあるだけであとは田んぼばかり。
二人以外にも制服を着た何人か田んぼ道を歩いている。
「…ってあれぇ~?見て見て!!可愛らしい子がいるよぉ?」
二人の目の前に可愛らしい子が歩いていた。
女の子か男の子かわからない髪の毛の長さだが、男子の制服を着ているため、かろうじて男だとわかる。
「やばっ…可愛らしい過ぎる!!」
杏の目が怪しく光るのを見て、竜は慌てて止めに入る。
「杏!!ちょっ…待っ…」
しかし竜の制止を振り切り、杏と呼ばれる女の子は前を歩いている可愛らしい子に抱き着いた。
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