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『夏美がそんな風に思ってたなんて…』
達也がゆっくりとうつむいた。
『自分では頑張って手話覚えたつもりでも、やっぱりあぁいう風に達也とは話せないの。いつもどこかで私気つかわせてるから。』
『あぁいう風って?』
『さっき…達也がクラスの子と話してたみたいに……。今だって私はあの子みたいに話せない』
さっき偶然達也と会った時のことを思い出す。楽しそうなあの笑顔と無意識のように手からスムーズに発される言葉。何かが私との会話とは違っていた。
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