古傷

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君を想うよ 朝起きても 学校へ行っても 夜寝るときも 君は何気ない話を楽しげに話しにきてくれる 君はいつも廊下で僕を見つけると抱き着いてくれる 君は僕の前で泣いてくれる 多くの時間を共有し、僕は君がずっとそばにいてくれると錯覚してた 君に恋人が出来るまで、僕は君が誰かを好きでいる事さえ知らなかった 共に過ごした時間を彼女は過去にした 取り残された僕は時間を動かす事を忘れた 君と過ごす時間が減り、僕の電池は急速に消耗を始める 君というエネルギーがなくなっていくから
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