古傷

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君は目を腫らしながら言った 僕が男だったらよかったのにと そういった翌日、君はまたあの素敵な笑顔を向けた 僕にではなく……… ねぇ…僕が男なら君と付き合えたかな? ねぇ……僕が男なら君の笑顔を独り占め出来たかな? ねぇ………僕が男だったら存在を認めてもらえるかな? わかってるんだ 何気ない一言だって 君にしてみれば、気にもとめない事だって でも、僕には…… 君の口からは一番…… 聞きたくない言葉だったんだ
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