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[Side:闘神]
――それから二日後。
「お初にお目にかかります。お…私は闘いの神・闘神にござります」
肩より長い金髪。青い瞳に男にしては少し白い肌。腰に携えた刀に、左手首に埋め込まれた四つの小さな珠。
「そんなに堅くなんなくていいよ?」
顔を上げると、目の前に大神がいた。
片膝立ち(かたひざだち)から驚いて後ろに倒れてしまい、その上にちゃっかり乗ると、じっと見つめてくる。
先日行われた儀式で、この子供は正式に大神となった。今羽織っているこの赤を基調とした袖の広がっていく上着が大神の証。
自分達は、物心ついたら好きな年の姿をとることができる。
大抵が十代後半から三十代だが、この大神はとても幼い姿をしていて、中身もそれに比例して幼い。
しかし、十二、三歳の姿をとった大神と、二十代前後の姿をとった自分とでは、とてもじゃないが兄弟には見えない――と、俺は思うが、他はそう見えるらしい――。
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