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など、どうでもいい事をつらつら考えていると、気が澄んだのかにぱっと笑い立ち上がる。
「お前の目、青というより紫に近いな」
「はぁ……」
「それに女みたいな顔してるっ」
にこにこと全く悪気のない大神に、表面上では「そうですか」と微笑み返し、表面下では青筋を浮かべ抜刀の一歩手前。
「なんかみんながさ、俺とお前のこと『きょうだい』って言うんだぁ。『きょうだい』ってなんだろ?
あ、そうだっ!」
ばっと振り返ると、大きな瞳をキラキラさせる。
「天界案内してやるよっ!」
そう言い、無理矢理俺を立ち上がらせると、客間を飛び出す。
恐らくと言うより絶対大神より長生きの自分に天界を案内するのはどうかと思うが、実に楽しそうな大神を見て、やれやれと息をつくと大神に従った。
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