【ハジマリ】

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 雲より高き空の上。  天界と呼ばれる場所に、我らが神と言い崇める者達がいた。  生命の神・生神。  守護の神・守神。  闘いの神・闘神。  死の神・死神。  天界の長・大神。  天界に、もう一つの種族、鬼と呼ばれる種族がいた。  彼らの中の数鬼が、神と同等の力を持つ。  天界人は共和を望み、鬼一族は支配を望む。  対なる想いは、やがて戦火となる――。  そして、天界には普通とは違う力を持つ人間が集う所であり、しかし、追放される者もいる。  その者達が下界に戻されても、たいていの者は力も記憶も違法的に留めたまま転生される。  いつか天界を滅ぼすために、力を蓄え、機会を窺っている――。
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