6人が本棚に入れています
本棚に追加
[No Side]
大神の子供が造まれ五百年。
下界では、陰陽師という不思議な力を持つ者達がいた。
それは、天界を追放されし者達。
天界では、先代の大神が亡くなり、その子供が大神を引き継ぐ儀式の前日。
一人の神が、その部屋を訪れていた。
金の髪。華奢な体に意志の強そうな碧い瞳。外見的には十五、六歳ほどだろう。
彼女は守護の神・守神。
子供に一目で神と見抜かれても動じない、落ち着いた心を持つ。
じっと守神を見つめ、気が済んだのかにっと笑う。
黒い髪は腰ほどで、大きな瞳は蒼空を零したような蒼色。十二、三歳の姿をしているこの少年が、次期大神となる子供。
最初のコメントを投稿しよう!