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~心視点~
欄はいきなり道路の方へ走って行った..
最初は理解出来なかったがすぐ解った、
欄は猫を助けようとしていると……
だがそのせいで欄まで引かれそうだった
助けなきゃ――
心「欄‼」
――俺が欄を守らなきゃ
俺は欄を抱え込む用にして精一杯欄と欄が助けた黒猫を庇った……
キキッーー
車がブレーキを踏む
ドンッ
強い衝撃が体中に響く
………そこには血だらけの俺と同じく血だらけの欄がいた
嗚呼‥どうしよう
――俺は欄を救えなかった
今の俺の胸の中は
罪悪感と悲しみと…運命という言葉に
絶望するしかなかった
心「ら...ん..欄...」
目の前が歪む
あの時決めたのに…
゙見てーお兄ちゃん゙
欄の笑顔をまもろうと
゙ヒグッ...ウグッ゙
もう泣かせないと…
゙お兄ちゃんだーいすぎ
俺の…妹を‥笑顔を…宝を…
...瞼が重い
少し寝ても良いかい?
明日になればまた自分の部屋に居る筈だろ?
そしてまた欄を起こすんだ..
また起こして‥怒られて‥‥欄の笑顔を見るんだ
お願い神様...
心「お休み……欄」
これを悪夢だと思わせて…
~心視点終了~
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