1、想い出と姿

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  ヘキサゴンファミリ-・田中に悪魔がついてから時間は過ぎ、夏を迎えていた。 全員元気になり、仕事もバリバリこなしている。 あれからというもの、悪魔はたびたび現れては、つるのと野久保が退治していた。 時には二体同時に現れることもあった。 つ『集え 感情の精霊よ。  唄え 我の想う人のために!』 野『集え 意志の精霊よ。  踊れ 我の想う人のために!』 つ・野『"合い言葉"は──』 つ『ドッピ-カン!』 野『ハッピース!』 悪魔『ぎぃやぁああああ!!!!』 悪魔は消え去り、取りつかれていた男性は倒れ込む。 そのまま、そっと壁に寄りかけてやる。 側には、漆黒のカケラが落ちていて、不気味に輝いている。 それを野久保がそっと取り上げ、つるのに手渡し、つるのはケ-スを取り出して、カケラを入れる。 カケラはかなり溜まっているようだ。 2人が目覚めたことによって、力も威力も増してきていた。 そんな様子を一人、明らかに楽しくなさそうに見つめているのが上地。 多少、はぶて気味だ。  
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