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ヘキサゴンファミリ-・田中に悪魔がついてから時間は過ぎ、夏を迎えていた。
全員元気になり、仕事もバリバリこなしている。
あれからというもの、悪魔はたびたび現れては、つるのと野久保が退治していた。
時には二体同時に現れることもあった。
つ『集え 感情の精霊よ。
唄え 我の想う人のために!』
野『集え 意志の精霊よ。
踊れ 我の想う人のために!』
つ・野『"合い言葉"は──』
つ『ドッピ-カン!』
野『ハッピース!』
悪魔『ぎぃやぁああああ!!!!』
悪魔は消え去り、取りつかれていた男性は倒れ込む。
そのまま、そっと壁に寄りかけてやる。
側には、漆黒のカケラが落ちていて、不気味に輝いている。
それを野久保がそっと取り上げ、つるのに手渡し、つるのはケ-スを取り出して、カケラを入れる。
カケラはかなり溜まっているようだ。
2人が目覚めたことによって、力も威力も増してきていた。
そんな様子を一人、明らかに楽しくなさそうに見つめているのが上地。
多少、はぶて気味だ。
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