┠プロローグ┨

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空間から現れたのは…全身を黒いフードで包(クル)んだ少年だった。顔はフードに隠れていて分からない ?「ふぅっ、やっと着いた!」 少年が完全に空間から出ると背後にある空間は音も無く閉じていった 「き、君は…?見たところ子供みたいだが…」 ?「子供じゃねーよ!ほら!」 そう言うと後ろを向いた 兵士一同「「「!!!!」」」 驚愕の顔をする ?「な?これで分かったろ?さて、依頼したのはこの国か?」 みんなが納得したのを見て前を向く 「は、はい!い、依頼したのは我が国です!ここから見ての通り、10万もの魔物の大群が攻めてきたんです!」 ウギャァァァァァァァァ!!!! 魔物たちの雄叫びが聞こえてくる ?「なるほどな…よし、分かった。ここからはオレに任せな」 そう言うと城壁の上に立ち、魔物たちを見下ろす 「え?任せろって…我々は何をすればいいんです?」 ?「あー、何もしなくていいよ。見ているだけでいいから」 そう言うと両手を天に振りかざす… 「見ているだけでいいって…」 その疑問の声は少年には届かなかった ?「太古の神々よ…我が名において命ず。悠久(ユウキュウ)の平和を脅かす愚者達に裁きを与えよ…」 そうつぶやいた瞬間、さっきまで澄んでいた空が暗雲に覆われ始めた… 魔物「何だあいつは?!あいつが城壁の上に立ったかと思えば空が暗くなった…何かしでかすのか?」 魔物たちに動揺の顔がうかがえる ?「『ancient judgment! !』」 魔物たちにも聞こえるような声で叫ぶ ………しかし、何も起こらない 「……?何もない?ふ…ふふふっ、しょせんはこけ落としか!!皆の者あんなの何でもない!かかれ……」 安堵したのもつかの間 ピカッ 言い終わらないうちに強烈な光が魔物たちを襲う
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