8595人が本棚に入れています
本棚に追加
「……あれで良かったの?」
暫く沈黙していた沙良さんが口を開いた。
「……あたしのせいで、
皆に傷ついてほしくないです。
慶がファンの人に何かしたら…
もう戻れなくなる…
あたしはそんなの嫌なんですっ」
感情が高ぶって少し声を荒げてしまう。
「痛っ…」
さっき蹴られたところが痛んだ…
「美憂ちゃん…自分ばかりが傷つくことないんだからね?
ちゃんと慶と話し合いなさい?」
でも……
あたしは沙良さんから瞳を逸らした。
「あなたが、そこまで我慢して
慶と付き合う意味あるの?」
*
最初のコメントを投稿しよう!