8595人が本棚に入れています
本棚に追加
あたしはその場にしゃがみ込み、痴漢?に対して精一杯の抵抗をした。
「痛っ―…ぉ…おい、美憂っ…」
あたしを止めるその声は─…
「慶っ…!」
───愛しい人…
「馬鹿っ!怖かったんだから…」
あたしは、
思いっきり慶に抱きつく─…
「ごめん…
家に着いたの確認してから行って驚かしたくて…そしたら美憂勘違いして逃げんだもん」
「当たり前!こんな暗いんだから痴漢かと思うじゃん」
本当、怖かった…
「なぁー…もしかして、家の人留守?」
忘れてた、ここ玄関だった…
あたしは急いで鍵を開けて、中へと入った。
*
最初のコメントを投稿しよう!