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「い…いらないっ…
慶、遅れるからもう行こっ」
恥ずかしさのあまり、そこから逃げる様に慶の手を引き、玄関へと向かった。
「そう言うと思ったわ。これ、
持って行きなさい?
…行ってらっしゃい♪」
と、おにぎりを渡され慶と二人学校へと向かう―…
「「いってきます」」
学校へと行く道すがら、下半身に鈍痛があり…
あたし…慶としちゃったんだ―…
と改めて実感してしまった。
それが昨晩のことを思い出させ、恥ずかしくなり慶の顔をまともに見れなくなる。
そんなあたしに気づいてか、
時々瞳が合えば、
「大丈夫か?」なんて心配されて、更に動揺し、顔が熱くなるのがわかった。
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