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二人並んで歩いていると、
「美憂っ」
後ろから声をかけられ、振り向けば、息を切らし走ってくる朋の姿があった…
「朋おはよう」
そんな朋に、あたしは笑顔で応える。
昨日、あの後何があったのかメールで報告はしたが、直接慶に言いたい事があると言っていた。
「橘クン!
美憂の事、本っ当、頼んだわよ!
傷つけたらタダじゃおかないんだからっ」
そう言った朋の顔は般若の様で、
慶も「わかりました…」と萎縮していた。
「じゃ!邪魔者は先に行くね」と嵐の様に去って行く朋に、
二人顔を見合せ笑ってしまった…
「いい友達だな…」
慶に言われ凄く嬉しくなる。
「うん!この学校来て良かった」
なんだか、初めてそう思えた気がした。
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