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「ほらっ…」
呆れ顔の慶に、手を差しのべられ
あたしはその手を取り、二人また走り出す―…
やっとの思いで学校に着き、
時計を見れば、８時半ジャスト！
「間に合ったぁー」
喜びも一入、教室に着いたあたし達がドアを開けると―…
「……誰もいない」
「えっ…！？」
教室を見回しても誰一人見当たらず、黒板の文字に気付いた慶が呟いた…
「おい…体育館集合だって…」
*
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