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「はぁ～…そのまま行けば良かったぁ…」
あたしは一気に気が抜け、その場へとへたりこんだ。
「じゃあ、誰もいないから高校生活最後の思い出にここで…」
なんて、腰に手を回してくる慶に
「馬鹿な事言ってないで急ごっ」
と、その手を払い退け立ち上がる
そして、しゅん…となる慶に溜め息が出るが、またそんなとこが可愛くて。
「行こ？」と手を握る。
慶に笑顔が戻り、あたし達は体育館を目指し、再び走りだした─…
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