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「あっ!コレ、やっぱりあの時に…」
それは紛れもなくあたしのケータイだった。
「君が行った後落ちてたから…」
「良かったぁ~」
あたしはホッと胸を撫で下ろした。
「じゃあ、俺は教室行くから…」
「あ、ありが…って、怪我してる!」
見ると彼の肘の辺りが赤く腫れていた。
「やだっ…どーしよう、ちょ…保健室にっ…」
「え?大丈夫だよ、これくらい。」
「ダメ!あたしのせいだから…」
焦ったあたしは、大丈夫と言う彼の言葉も聞かず、無理矢理保健室へと連れていった。
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