六年生

六年生達の日常

「最近、伊作が変なんだ」

突然の台詞に文次郎と仙蔵は留三郎を凝視してしまった。

「何が変だって？」

「だから伊作がだよ。夜中にどこかへ行ってるみたいなんだ」

「保健委員だから手当てとかしているんじゃないか？」

「俺だって最初はそう思ったさ。だけど最近アイツ元気がなくてさ」

どう思う？と仙蔵が文次郎に尋ねた。

「そんなに気になるんなら今夜尾行してみるか。まさかとは思うが何かを企んでいる可能性があるかもしれん」