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「お帰り。留三郎」
笑顔で伊作が出迎えた。
「ああ、ただいま」
いつもの伊作だとホッとし、留三郎は尋ねた。
「お前最近何かしてるのか?」
そう聞いた途端、伊作の態度が変わった。
「何が聞きたいの留三郎」
一瞬たじろいでしまった。
「い、いや。最近元気がねぇなーと思ったんだよ」
「結構怪我人が多いんだよねー。夜中も呼び出されちゃってさー」
はははーと伊作は苦笑いをした。
「そっか。ならいいんだ。じゃあ、そろそろ寝るわ」
「うん。お休みー」
留三郎が寝たのを確認した伊作は上着を羽織って部屋を出た。
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