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コニアは出来るだけ急いでその場を離れる。
“彼ら”に見つかれば生きていられる保障はどこにもない。
慎重に、一歩一歩確実に歩みを進め、゙彼ら"から距離をとる。が、後ろを気にしながら歩いていたので、自分の足元にある石ころに気づかなかった。
「わぷっ!!」
奇声をあげながら勢いよくずっこける。
当然“彼ら”が気づかない訳がなく、一吠えした後、コニア目掛けて走り出した。
「痛た……ってやばい!!」
コニアは慌てて立ち上がり“彼ら”と逆方向へ走り出す。
途中、手に持っていた食べかけの肉を“彼ら”に向け放り投げて注意を反らそうとしたが、あっという間に食い尽くされて再び追い掛けられてしまう。
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