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逃げながらコニアは右手で腰辺りを探り、矢筒に入れている矢を数本抜き出す。そして背中に背負っていた小型の弓を左手に持ち矢をまとめて宛がう。
「……はっ!!」
そして振り向きざまに狙いもつけずに矢を放つ。
しかしそんなあてずっぽうな矢が当たるはずもなく、放った矢は後方へと消えていった。
コニアは矢筒から次の矢を補給して再び走り出した。
二度三度同じ様に立ち止まっては牽制の為に矢を放つが全く効果はなく、ただ無駄に矢を消費する結果に終わってしまった。
捕まればそこで終わりなのでコニアは必死に逃げる。
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