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それから一週間が経った。
「これから必ず授業中は携帯の電源は切ること!!」
美和に散々怒られ、やっと返してもらった携帯を見ると着信が10件もあった。
陽菜はその着信が誰からか検討が付いていた。
ベランダに出て電話をかけた。
“プルル~♪”
4回ほどコールしていた。
電話に出て欲しいような、出て欲しくないような不思議な気持ちだった。
「はい。」
6回目のコールで男性の返事が聞こえた。
榛菜は慌てたが、丁寧に自分の説明をした。
「あの、えっと、前に駅でぶつかった者ですが…あっ、ほら一週間ほど前に…。」
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