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正直焦っていた。
「あっ、手帳の… 」
話が通じて少しほっとした自分がいた。
「そぉです!! それ私ので、入れ替わっちゃったみたいなんです。」
「あぁ。…君、電話してくれたよね。」
この男性は話し方がとても丁寧だった。
「ごめんなさい…。
携帯を先生に没収されてて連絡できなかったんです。
それでさっき着信が入ってたの知って…。」
「没収?!」
その男性は笑っていた。
だから陽菜も少し緊張がほぐれ、つられて笑っていた。
「いつが良いかな。手帳返すの。」
「夕方ならいつでも。授業が4時に終わるので、それ以降ならいつでも。」
陽菜はカーテンの隅に隠れて話していた。
「陽菜~次体育だよ。
あっ!!アンタ何?彼氏ぃ?!ちょっとかしてぇ!」
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