携帯

15/23
前へ
/109ページ
次へ
早く来てと思いながらたっていると、酔っ払ったサラリーマンが近づいてきた。 「ねぇ~こんな時間で誰か待ってるのぉ?? 一緒に遊びにいかない?」 「…私、人待ってるんです。」 陽菜はペットショップの方を向いた。 しかし、そのサラリーマンはかなりしつこかった。 「いいじゃん~。ちょっとだけ。こんなスカートじゃ寒いでしょ~」 そういってサラリーマンは陽菜のお尻や足を触ってきた。 「ちょっと、やめてください!!」 しかし、まったく止める気配はなく、痴漢行為は激しくなっていった。 「やめてください!!」 陽菜が拒否すればするほどそのサラリーマンは面白がっていた。 怖さで泣きそうになっていた。 「やめて…!!」 次の瞬間、陽菜の前からサラリーマンが消えた。 「何やってんだよ!! 」 陽菜の前にスーツを着た男性がサラリーマンを突き飛ばしていた。 その人の一発でサラリーマンはぶつぶつ言いながら逃げるように行ってしまった。 陽菜は力が抜けてしゃがみ込んでしまった。 「大丈夫ですか…。」  
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!

297人が本棚に入れています
本棚に追加