あなたにそばにいてほしい

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「営業の水瀬昶です…。」

榛菜は驚いた。

まさかこの香川が自分の兄の知り合いって…。

「あっ!!今日のプレゼン…！妹さんだったんですか?!」

香川は榛菜と昶の顔を見比べた。

「妹さんを連れまわしてすいません。では、失礼します。」

昶は慌てて、香川よりも深く頭を下げた。

陽菜は香川の車を見送りながら、世間は狭いと感じていた。

「どういうことだよ!!!」

昶はかなり怒っていた。

それもそうだ。

まさか自分の上司、会社の取締役が妹の知り合いだったなんて、驚かないわけない。

「成未さんとどこで知りあったんだよ!!」

昶のマシンガンに口も挟めなかった。

「手帳を返してもらったダケだよ!!」

「なんで成未さんが陽菜の手帳を持ってんだよ!!」

「もぉ!!だから～」

陽菜はご飯中、長い説明をしなければいけなくなった。