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陽菜は一通り説明はしたが、納得してない人物が一人いた。 「失礼な事してないだろなぁ!!」 何度も昶は言ってきた。 「…大丈夫よッ!!」 痴漢に助けられた事や、自分に似ている人の話は黙っておこうと思った。 心配かけたくない。 ただそれだけの理由…だ。 「それにしても…」 昶がグチグチ言っているのを見ていた美和が口を挟んだ。 「イケメンだったねぇ!!」 美和はニヤニヤしている。 確かに、思い返すと彼は格好良かった。 同じ年の男子とは全く違うオーラが出ていた。 これぞ“大人”!! 陽菜は思った。  
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