花束

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「まさか…    好きな人でも出来た?!」 「声大きいよ!!」 ユカは目を大きく開いていた。 「違うって!!ほらコロッケパン冷めるよ!!」 陽菜もお弁当を開けて食べ始めた。 それを見たユカは諦めてパンを口に入れた。 「何の話し??     俺も仲間に入れて!!」 わざわざやってきたのは藤川大地だった。 大地はクラスも違うのによく陽菜たちの教室に来るのだ。 「パンあげないからね!!」 ユカは何度も大地にパンを食べられていた。 「大丈夫!4つも食ったから。」 自信満々な笑顔だった。 「大地には関係ないでしょ!!ほらサッカーしに行きなよッ!!」 陽菜は大地を追い払った。 大地はサッカー部に入っていたが、三年の春に引退した。 しかし、暇さえあれば勉強せずに部活に顔を出しているようなヤツだった。  
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