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「そんな、拒否しなくてもいいだろ~!!」
大地はサッカーボールを抱えて怒った。
ユカはそんな大地を無視して話しを続けた。
「彼氏まではいかなくても、何んかあったでしょ~!!」
「えっ、お前好きなヤツいんの??」
さっきの話の繰り返しの様だった。
陽菜の宝物の思い出を二人は勝手に話を膨らませていた。
「まぁ、そんな感じかな。」
二人の会話をいちいち否定するのも面倒になってしまった。
「今度、ユカにはおしえるから。ほら早く食べなよッ!!」
陽菜はお弁当を片付けに席を立った。
「えぇ~、お前なんで聞き出さないんだよ!!ハル行っちゃったし!!」
大地ひとりでイライラしていた。
「だって、私はまた教えてもらえるし!!」
最もな返答だ。
大地は納得が行かず陽菜を追って教室から出ていった。
“大地…失恋決定。”
ユカは心の中で呟いた。
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