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「ハル。」
ロッカーまで追いかけて行った大地は隣のロッカーに手をかけた。
「お前、本当に好きなヤツ…できたのか??」
陽菜の表情や反応が気になった。
「その話しは終わったでしょ。」
陽菜はロッカーを締めて大地と向き合った。
「お、俺以上に格好良いヤツか?!」
妙に明るく大地は言った。
心のとは裏腹な言葉だった。
「何言ってんの??」
陽菜は呆れていた。
「どんな人だって良いでしょ。」
陽菜は教室に戻ろうとした。
「…気になるんだよ!!」
大地は恥ずかしそうにロッカーを叩いた。
陽菜は振り向き大地の側まで戻った。
「声が大きいって!!」
二人はいろんな人からの視線を感じた。
「ごめんなさい…」
大地は反省した。
「あのさ、」
陽菜の頭には大地との思い出が蘇った。
「私、一年も前にフラれてるんだよ。…大地に。」
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