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学年主任の先生が間に入るまで、藤堂の時間は止まっていたように感じた。
陽菜以上に困惑した表情をしている。
「…ごめん。」
そう呟くと、陽菜の腕を掴むてから力がスッと抜けたのが分かった。
陽菜はみんなからの注目を浴びて、顔を赤くしながら階段を降りた。
みんなからの見せ物状態のせいで、ユカがいる席までが長く感じた。
途中、陽菜は目があった。
大地…
陽菜はすぐに目線を反らした。
どこか罪悪感に似た感情が芽生えた。
「もしかして、私の事宣伝してた??」
ユカは笑って、彼女なりのフォローをしてくれた。
みんなが講堂から出て行くのを待って説明した。
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