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それは一昨日の帰り道、買い物をしたくなって少し遠出をした。
その時私は男の人とぶつかった。
「ごめんなさい。」
私は散らばった荷物を掻き集め、スーツを着た男性に謝った。
「君の方は大丈夫?」
その人は私の前に手を差し出した。
私はその手を取った。
立ち上がって顔を上げると、その男性と眼が合った。
するとその男性はかなり驚いた様子で私を見つめていた。
私は真剣な視線に恥ずかしくなり、ホコリを払うようにして視線を反らした。
「…さくら…?! 」
男性は小さな声で呟いた。
私は男性が人違いをしてると感じ、一礼してその場を立ち去ろうとした。
するといきなりそのスーツの男性から腕を掴まれた。
「えっ…?」
私は驚いた。
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