泡沫の一夏

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それから毎日毎日、 夏目は少年に会いに行き、 川で遊んだり、かき氷を食べたり、蛍を見たり… とても楽しんでいた。 『お前、アイツが何者なのか気にならんのか?』 夜、床に就こうとした矢先 ニャンコ先生からそんな質問をされた夏目。 「珍しいな。先生が俺の事を気にするなんて。」 馬鹿者め…とニャンコ先生は吐き捨て、 窓のへりに座って夜空を眺めだした。 「…?電気消すぞ先生~。」 声と同時に電気は消され、 辺りは月明りだけになった。 『…覚悟はいいか…夏目よ。時は待ってはくれんのだ…。』 その呟きは、夜風と共に 漆黒の闇へと飛ばされた…。
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