泡沫の一夏

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翌日の昼… 今日も、あの少年に会いに行こうと 立ち上がった瞬間… 「貴志くーん。お友達が来てるわよー!」 塔子さんの声が響いた。 「あ、はーい!今行きます!!」 (友達…あの少年の事だろうか…だとしたら、どうやってここが分かったんだろう…塔子さんに見えているんなら、妖ではないだろうし…) 頭を捻りながら階段を降りると やはり、あの少年が立っていた。 どうしてここが分かったんだと聞きながら靴を履く。 「夏目…」 「Σぅわっ!!」 靴を履き終わると同時に 夏目は少年に腕を取られ走り出す形になった。 『…………。』 ニャンコ先生もその後を追った。
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