小川の淡い光

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―――次の日 「いってきます。塔子さん。」 「いってらっしゃい貴志君♪楽しんでらっしゃいね♪」 「…はい…///」 友人帳の入ったウエストポーチを腰に巻き 夏目は家を出た。 「おー来たか夏目~!!」 夏目が川に着く頃には、 既に二人は来ていた。 釣竿やらバケツやらをバッチリ用意して。 「……なんか…やる気満々だな…。」 「そりゃそーだ。だってこの川、もうすぐ埋められちゃうんだし。」 「そーそー。楽しむなら今のうちって事だよ!」 偉く前向きな北本と西村は 顔を見合わせた後、 どっちが魚をたくさんとれるか勝負だと言いながら 川岸に向かって走って行った。 夏目もそんな二人の後を追うのだった。
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