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髪が長めで綺麗な茶色をしている。
夏目と同い年位のその少年は、夏目に話し掛けた。
君、一人?と。
「いや…ニャンコと一緒だ。」
夏目が咄嗟にそう答えると
少年は一瞬驚いた顔をして…
「ねぇ、もし暇なら…この町、案内してくれる?僕、こっちに来たばかりなんだよね♪」
"にっこり"という言葉が
これほどにないくらい相応しい表情で
町案内を頼む少年。
「あぁ…そういう事なら、引き受けるよ。」
こんな所で出会ったのも何かの縁だと思った夏目は、町案内を引き受けた。
『……………。』
その様子を、ニャンコ先生は遠くから見ていた。
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