Life

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僕の手を引く彼女はとても嬉しそうだ 「名前は?」 そんな彼女に僕は冷めた口調で答える 『ルイ』 「ルイ君かぁ~私はチハル。志田千春(シダチハル。よろしくね」 僕とは逆で明るく眩しい笑顔だ 僕がマイナスの人間だとしたら、千春は間違いなくプラスの人間なんだろうな 『よろしくねって…』 逢って数分だったけど、明るく不思議な千春に僕は少しずつ惹かれていった そして、千春に連れてこられたのはただのカラオケBOXだった 千春の声はとても澄みきっていて、僕の心を落ち着かせてくれる でも……どこか寂しい切ない感じにも思えた 「ねぇ!リクしてもイイ?」 何も唄わない僕に気でも使ったんだろう 『別に』 .
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