第一章
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幸一が遭遇したサンタクロース。 悲しげな表情で逃げた少女。 それが間違いなく幸一の知るモノと同一のものならば―― 彼女は、世界で一番憎むべき相手であり。 同時に、幸一が恋した人、幸一に想いをよせる人――まさにその人だった。 ああ――今年も、不幸に違いない。
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