光と闇

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 世界を照らす光、世界に満ちる輝き  暗黒に住まう闇はその光に恋し、激しく焦がれる  常闇に住まう闇はその光に手を伸ばす  だがその手に触れるものは何も無い  常闇に住まう闇はその光を目指す  しかし闇がその光に追い付くことは無い  光は闇を憂え  闇は光を求める  それはまるで空に住まう二つの覇者  従って彼等はこう呼ばれる  光を司るは“太陽の女神”  闇を司るは“月の帝王”  運命はやがて、悲しき彼等に刹那の時間を与えた――
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