麗しのシンディ

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シンディは出会った頃から、毎日のようにbarに来ていて酒が好きな男なんだと思っていた。 だが、彼の注文するカクテルは度数の低いものやノンアルコールで頼んでも2杯まで。 あまり強い訳では無いらしい。 それでも、他の奴と話すわけでもなければ、マスターと話し込むわけでもなく、ただ、この空間が好きなのかもしれない。 「最近はよく来られるんですね!」 相変わらずの笑顔でシンディが話しかけてくる。 他の奴と話してるところは見たことがないけど、実はフレンドリーな奴なんだろうか? 「あぁ、仕事が少し落ち着いているからね」 「そうなんですかぁ」 シンディは少し酔っているのか、たまに甘ったるい話し方になる。 まあ、そこも可愛いと思っている。 「あっ、すみません、時間なので、お先に失礼します」 いつものようにシンディはペコリと頭を下げてから会計を済ませて、ドアの方へ向かっていった。 「あぁ、気をつけて」 振り返らないシンディに俺も挨拶をする。 カラン... 今夜もまた先に帰ってしまった。 シンディに逢うと、不思議と離れがたくて残ってしまう俺が悪いんだが...
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