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「えーと...」
そうだよな、酒飲んで、緊張の糸が切れたら、こうなるよな…
ホテルの一室に来て、先にシャワーを勧めた後、自分も入ってきたのだが、戻ってみれば、ベッドに寝る彼が居た。
腰にタオルを巻いただけの状態のところを見ると、力尽きたんだろう。
このホテル、結構いい所選んだんだけどなぁ…
いかにもというホテルは抵抗があるだろうと、アジアンテイストの落ち着いた雰囲気のホテルにしたのだが、逆にリラックスさせすぎたのかもしれない。
まぁ、もともと迷っていたみたいだし、無理やりするのは趣味じゃないから出来なくても良いんだけど。
とりあえず、明日も昼からだから寝るか…
と、彼の隣に寝そべりながら、タオルを巻いただけの彼が目に入り、布団を掛けた。
恋人というより、親戚の男の子の世話をしているようで苦笑する。
「おやすみ...」
届かないであろう彼に告げてから、眠りについた。
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